キャビンアテンダントやパイロット、管制官に整備士といった飛行機に関わる人たちの群像劇になっている。飛行機を安全に飛ばすと言うテーマだわね。
座席の交換だとか言うよくあるトラブルなんだけれども、クレームをつけなさそうな温和っぽいビジネスマンを移動させる。よくこんなダイレクトな顔の役者がいたもんだと感心するわ。
パイロットは厳しい教官と飛ぶことになっていて、何かテストを控えているようだった。昇進がかかってるみたいね。いざ飛んでみると、さっきの温和そうなビジネスマンが大クレーマーだったのよね。
画面のタイトルからもうわかるような仕事を通じて得られる幸せのようなものを期待してたんだけれども、まあ仕事をしている風景で、パニックが起こっておさめて、それ以上でもそれ以下でもないのよ。幸福感が言うほどなかったわ。
多分映画の展開にも問題があって、意外なものっていうのは今んとこ大クレーマーのおっちゃん以外にいないんだよね。あとはだいたい予想つくようなものばかり。お局も言うほど厳しくないし、キャラクターが立っているわけじゃなくって、仕事ができる人間と間抜けな人間の2種類しかいないし、そこも問題だわね。
もったいないポイントはお局のクレーム処理シーンだわね。クレーマーへの対応が見事で、お局がもっと厳しく描かれていれば、怖いお局が転じて心強い味方になるみたいな演出ができたはずなのに、ちょっともったいなかったな。こういうプロフェッショナルな側面を見せたいのか大変さを見せたいのかどっちなんだろうなと思ってる間に映画終わったわ。
飛行機がなんか折り返してきて緊急着陸を無事にしたんだけど、まぁそうですねって感じでぱっとしないんだよね。終盤はコックピットが中心に話が展開されるんだけれども、絵面が変わらないし、音楽も変わらないしちょっと退屈なところだったね。せっかく緊迫する場面だったのに。これならコックピットで1時間半持たせた7500(傑作判定)のほうが圧倒的だ。
もう少しファンタジー要素やキャラクターを強めることによって映画にインパクトを出した方が私の好みには近かったな。まあ仕事してますねって感じの映画なんだよね。以上のレビューを踏まえて、これは普通の映画と言うことになるわね。ごきげんよう〜
↓コックピットで1時間半持たせた傑作
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