ステキな4コマ

毎日更新。映画感想と日記の日替わり(ネタバレあり)。

盛り下がりは惜しいが良作「スパイダーマン2」

前作↓

ハリーの会社でなんか発表会があって、核融合がまかり通るのね(唐突)。それをやってるのがDr.オクタビアスなんまけど、背中から4本足を生やしたファンタジー金属が暴走してしまって、今回の悪役は彼となる。よりによってこの金属の足が脊椎にまで干渉してるのよ。

スパイダーマン 2

【主要人物】
・ピーター(スパイダーマン)
・ハリー(友人)
・Dr.オクタビアス

スパイダーマンは糸が出ないスランプに陥ったり一時期お休みしたりしてあまり調子良くないんだけども、荒木飛呂彦に言わせるとそういう展開ってどうせ復帰するんだからさっさと活躍を描けとなるらしい。私もそう思うわ。このスランプ中の描写はたいしたものではなかった。ただ、火災現場に生身で入っていき人助けをしたシーンは意味があった。1人取り残して殺してしまったと言う非情な結果には無力感が表れている

ピーターは近所の子がスパイダーマンに憧れていると知りまた復帰を決めた。そこで恋とも決別し、戦いの場に赴く。スパイダーマンの力に再び目覚めたことで視力がアップ、冴えない学生生活のアイコンでもあるメガネが不要となる。

今作のポイントは、スパイダーマンの正体があらわになると言う点だわね。主要人物のほぼすべてに正体が知られてなってしまう。それが作品を進める上でも重要な要素になっており、印象深いシーンばかりだわ。

今回のアクションシーンは主に夜のシーンと電車のシーンが主体で、前作と違った景色を見せようと言う心意気を感じる。スパイダーマンが体を張って電車を止めたのだが、電車の正面で気絶する。その時にみんながスパイダーマンの体を支えて車内に運び込むんだけど、その暖かさは何とも言えない。そして正体もばれてしまうが、誰にも言わないと誓ってくれた。私生活を犠牲にして1人で戦ってきたスパイダーマンと市民が連帯する瞬間ね

なんと、ハリーにも正体を明かし、Dr.オクタビアスのいどころを突き止めた。再度核融合を試みていたが、かつて接触していたピーターとして対話し、説得を重ねた。結果、Dr.オクタビアスは侵襲してきた四つ足ではなく自身の意思で装置と心中する結末を終える。最後にヒロインとにも正体を明かした上で一緒にはいられないと言ったものの、後日ウエディングドレス姿でやってきた。こうして結ばれることとなったようである。

一方で、ハリーは亡き父から復讐をそそのかされる。隠されたラボの存在まで明らかになってしまい、とうとう戦いに赴くのかどうかが気になるところだ。

やはりスパイダーマンがお休みしているシーンや、それに関わるシーンはあまり大した描写がないのだけれども、それ以外はさすがの続編。カメラワークとテンポも良い。前作と監督が同じだけあって、これも良作だわね。ごきげんよう〜

スパイダーマン 2

スパイダーマン 2

  • ジェームズ・フランコ
Amazon