OPからして良い予感がする。デトロイトの、決して治安が良くないごちゃごちゃ感や人の生活する様子が生き生きと映されている。カーチェイスから始まるが、果物トラックとぶつかったときのスローの使い方も効果的。この映画が優れたものであることを予期させる。
【主要人物】
・アクセル
・ビリー
・ダガート
この映画のポイントはなんといっても軽快な喋りのリズム。軽口が巧み。部屋に忍び込まれる→嫌なら鍵変えろ→銃があるからいい、のリズムよね。全編この調子。
そんな中、アクセルの友人が殺されちゃうのよね。債券を盗んだとか言って。それを追いかけて、とある画廊のオーナーみたいな男のところに行くんだけれども、どうもそいつが変なものを仕入れていることに気づく。
その過程で暴れて逮捕され、地元の警察に行くんだけれども、そこで知り合った刑事2人(ビリーとダガート)が尾行してきたりと、何かと縁がある。画廊関係者の怪しい男たちを協力して逮捕するんだけど、連帯意識が芽生えそうでその方向に行かないという引っ張り方もなかなかうまい。
この映画でコーヒーが麻薬の匂い消しに使われることを知ったわ。逮捕を重ねて町の境界まで追い返されることになったアクセルだがビリーを説得して相棒にし、画廊の倉庫に入っていく。そこで麻薬を発見した挙句ヒロインが囚われてしまうので、ダガートも一緒に取り戻しに行くことになる。潜入捜査時に流れるBGMはあの有名なやつね。なんだかんだアクセルの突撃にようやく2人が協力する形で乗り込んだ。警察も応援をよこし、犯人は一網打尽となったわ。
話の主軸はシリアスなストーリーなんだけれども、軽快なトークが物語を明るく盛り上げるわ。気分の良いさっぱりした終わり方をする映画だわね。オープニングから明確な優れたカメラワークとテンポの良さ、さらに軽妙なトークが合わさって素晴らしい化学反応を起こしていたわ。これは文句なしの良作だわ。ごきげんよう〜
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