ブルーバナナって言うどう見ても下品な場所から出てきた女が娼婦なんだけれども、偶然実業家・エドワードとの出会いを果たして道案内するんだよね。そのままホテルへ一緒に入っていって契約をする。
【主要人物】
・エドワード
・ヴィヴィアン
2人は出会ったことで、お互い物語を通して変化していく。1人はレディとして生まれ変わるし、1人は商売のやり方を変えていく。
ヴィヴィアンはお金をもらって社交的な服の買い出しに行くんだけれども、見た目のせいで店から門前払いくらってしまうんだよね。その後エドワードの助けでお店から歓待を受け、どんどん素敵な女性に仕上がっていく。その中でも、なんかのパーティーでセクハラ発言をされたり、人格否定、自分の過去を知られてと言う辛さもあった。
最後は着飾ってジュエリーを身につけてオペラを見に行くところまで行って、ホテルの皆が微笑ましそうに送り出してくれたのがすごく印象的だった。
ハイライトは物語中盤で一瞬出てきたインチキ日本人だわね。とても日本語とは思えないイントネーションでに日本語しゃべってんのよ。あそこで日本語喋る必然性なかっただろ!誰が理解できるんだあんなの。
何が望みか、どう着地するのかも物語のポイント。ヴィヴィアンは相手に好意を持っているのにそれを受け入れようとしないなんて一体どういうことなんだろうと思ったわ。2人は袂を分つと思いきや結局ヴィヴィアンが話したエピソードをもとにエドワードが花束抱えて迎えに来てハッピーエンドを実現する。
かなりアダルトな関係性の話なのでどうなるかなと思っていたけれども、わかりやすく進行していて、誰の目にも明らかなサクセスストーリーみたいな感じに仕上がっている。心理描写はほぼ無く、はっきりと口に出して物語は進んでいく。金で割り切れる関係ということでは似たもの同士。シャンパンとストロベリーは相性が良いというのをこの映画で知ったわ。
終わってみれば、娼婦と言ったってただ下品なだけの普通の女性であった。下品な振る舞いも、試聴を止めるほどの不快感を催すほどでないように留めてるのは撮り方のなせる技か。カメラワークも普通か少し良いくらいでテンポも良く話がわかりやすいから、シンプルだわ。これは大人が普通に見られる、まあ良作かな。ごきげんよう〜
