ステキな4コマ

毎日更新。映画感想と日記の日替わり(ネタバレあり)。

絶望のイモ数え「オデッセイ」

突風に巻き込まれて死んだとみなされ、火星に置いていかれた男のサバイバルを描く。序盤いきなり痛そうな傷からの摘出に始まって、やっと終わったと思ったら傷口をホチキス止めしだしたのね(顔面蒼白)。かなりリアル志向の様子。

オデッセイ(字幕版)

置いてかれた主人公は植物学者ということで、排泄物を堆肥にしてジャガイモを育てていくことに。そのうち地球と交信できるようになり、カメラ越しに16進法で会話をした。地球ではどうやって助けるかなど難しいことを話している。

最終的に、地球に帰還していた仲間たちが引き返して主人公を救うんだけど、やっぱり宇宙での直接対面って難しいのね。最後は主人公が宇宙服の手のひらに穴を開けて、気圧差で出てくる空気で自分の体をコントロールして奇跡的に救助完了したわ。

個人的ハイライトは、イモを数えるシーン。あの住処のハブが壊れてイモ畑が全滅しちゃうという絶望的な出来事が起こるのね。それで残りのイモを数えて生存可能な日数を計るのよ。応急処置したブルーシートみたいなのが強風でバタバタしていつ壊れるかわからない中イモを数えるのは焦燥感を煽られたわ

宇宙系の映画って環境音とかが多いイメージがあるが、本作は希望を感じるシーンではBGMで盛り上げるタイプ。カメラワークとテンポは極めて良好で、退屈しない程度に切り替わるし、場面ごとに必然性のある映し方をしている。頭のいい人たちがごちゃごちゃ話す系の映画って難しくて退屈しそうなもんだけど見られてしまう(しかも2時間半)のは、このカメラワークのおかげね。

人物の描写も最低限かつ適確で、オタク気質の宇宙飛行士はこれを持ち込んでいるはず、といったところで個性を出しており、これがサバイバルの助けにもなっているがわざとらしくない。設定に自然に溶け込んでいるということだわ

自分自身でもこの映画を視聴し続けられることが不思議でしょうがないんだけど、なんか見てしまう魔法のようなカメラワークがポイントだと思うわ。すごく洗練されたテクニカルな映画なんだわね。これは良作と言っていい。ちょっと見逃しても取り返しがつくし思いの外わかりやすかったので作業しながら見るにもおすすめ。ごきげんよう~

オデッセイ(字幕版)

オデッセイ(字幕版)

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