スカウトの人が弱小野球チームを勝てるように仕上げていくんだけど、アプローチは統計に基づいた人選なのよね。「点を買うべきだ」と言って他所から選手を売ったり買ったりしてチームを変えていく。
映画の特徴としては、ほぼBGMもなく事実ベースで淡々と進行することが挙げられるわね。それが良い映画(傑作判定「7500」)と悪い映画があるが、この映画は悪い化学反応が出ちゃってる気がする。進行する事実の密度が足りないから、どこに着目して感情移入したらよいかわからないわ。せっかく金で選手を買うスカウトなのに、苦悩や焦燥とかも伝わりにくい。他に映画の山場もないからもっと人間味を出しても良かったのに人間味は最低限。
カメラワークも普通。話している人と相手がカメラに入ってますねくらいのイメージ。心象描写をカメラに入れないとしたら何を入れているのか、数字なんだけどもうちょっと飾り立てたり魅力的に見せないとストイックすぎるわ。主人公たちは出塁率に着目してチームの整備を進めていく。
徐々に成果が出てき始め、チームが快進撃を繰り広げる。ようやくこのあたりでBGMがつきはじめるが小出しの盛り上がりも欲しかった。ひたすら第三者の目から「こんな話ですよ」って語られているような雰囲気なのよね。だとするともっと画作りに気合が入っててもいいんじゃないかな~。
チーム作りは大成功をおさめ、最後はスカウト自身も過去最高額のオファーで移籍を検討される。おそらく断るっぽいんだけど、最後は娘からのメッセージを車で聞いてるシーンで終了よ。
小説は読んだことがあって面白かったんだが、今回せっかく映画にするんだから、映画にする必然性のあるメリハリか密度を持たせるべきだと思うわ。わりと全体的に抑揚が少ないので見続けるのがちょっと大変で1.5倍速で見た。数字主体のストーリーと淡々とした見せ方が噛み合うかと言うと、噛み合ったとてそれで面白くはならなかったわね。これはまあかろうじて普通の映画だわ。ごきげんよう~
淡々としてて良い化学反応があった映画↓
