ステキな4コマ

毎日更新。映画感想と日記の日替わり(ネタバレあり)。

意味のない60分「くまのプーさん」

開幕いきなり実写パートが入り面食らう。実写で登場するのは部屋の風景と、ぬいぐるみのみ。ここで絵本がうつり、部屋の主クリストファー・ロビンが作った世界が繰り広げられることが予告される。作中にも絵本や文字の要素が出てくる。

くまのプーさん (吹替版)

プーさんとか初見なのに、すべてのキャラクターが「皆さんお馴染み」みたいな感じでなんの紹介もなく出てくるのね。イーヨー(激渋声)の尻尾が無いから探すという物語が始まる。でもプーははちみつに目がくらんで欲望のままに動くのよ。「なんだこの畜生は」と思ったわね。ほんではちみつの壺見ると「HUNNY」ってなんだよこれ。

話が横道にそれて、クリストファーの手紙が読めないつってプーが手紙を持ってくるのよ。オウルが読み間違えて化け物が来るとか言って大騒ぎしたわ。さらに化け物を落とす穴を掘ったのに自分たちが落ちてしまう。穴から抜け出すべく奮闘するんだけど誰一人として頭脳労働を行おうとしない。このシーンを見た妹に「登場人物全員にビンタして回りたい」と言わしめるポンコツ度合い。こういうときって頭の良いメンバーがいたりするのに、一人としていないのよ。みんなでバカになっとるわ

最終的に穴から抜け出して、化け物の誤解もとけ、おまけにオウルん家のベル紐がイーヨーの尻尾だったことが発覚。良かったかといえば良くない明らかに友人の尻尾をベル紐にする神経が私は恐ろしくてしょうがないわ。何を考えているのかしら。最後にプーがイーヨーに尻尾を届けるためにはちみつを我慢して偉いねみたいな話で締めようとしてるんだけど、そういう教育的要素今更つけても遅いから

こういうシュールな話は映像美やパワーのある演出がなければ許されないのよね。絵本の文字が落ちてきて階段を作って出られたとかいう演出があるんだけど納得性もパワーもないから「何しとん」みたいになって終わりよ。登場人物もあんな調子だし、意味のない60分を過ごしたと言えるわね。ディズニーはおかしくなっちゃったんじゃないかしらこれ作る時(過激派)。これはダメな映画だわ。ごきげんよう~