【ネタバレ注意】悪魔が杜の都にやってくる！ということで家族揃っての参拝。グッズ売り場は1～2時間前に開いていて、今回は妹とおそろいの老害アレイを買うことに。近くの飲食店(信者で激混み)で時間を潰したあとワクワクで座席につく。なんと、今回はステージにかなり近い。めったにないことだ。
ミサ開始前のアナウンスはジェイル大橋代官。JAIL DAYに仙台担当をあみだくじで引き当てられたとのこと！世を忍ぶ仮のお子さんの微笑ましいお話で会場をあたためられる。
とうとう金庫の扉(東京にてジェイル代官談)が開き、構成員がお出ましに。そして中央には棺桶が運び込まれ、今か今かと中から煙が溢れ出る。満を持しての閣下のお出ましにミサ会場の盛り上がりは最高潮。戦闘服がライトにあたってきらめく様子もわかり、ステージ上に降り注ぐ光がこちらにも届くことで演出の世界に取り込まれてゆくような高揚感を感じる。
「アダムの林檎」ではなんと、ゼノン石川和尚のりんごが私の手元に！あまりの驚きに初めて火を見た原始人のようになり、「りんご…！」「りんご…！」としか喋れなくなってしまった。りんごには歯型はもちろん、悪魔の唇の色までもが移っている。なんと恐ろしいことでしょう…！素敵な思い出となりました。
そして、5月5日はジェイル大橋代官ご発生日ということで、ミサの中でご発生呪い。ポップなバルーンで100060という数字が高々と掲げられた。赤いケーキ、さらに赤いちゃんちゃんこまで出てきて、会場で記念撮影。「おじいちゃんは真ん中」などの微笑ましいやり取りがなされる。
「ファラオのように」は「FIRE AFTER FIRE」のようなド直球でかっこいい曲ではない印象があった。ところが、この曲はみんなで楽しむ曲なのだという側面に改めて気づいたのであります。というのもゼノン和尚のベースソロ演奏が入ったのだが、それがはじけるような楽しさを放っていたのであります。閣下のおもしろキーボードからも構成員のお声が放たれ、楽しさのグルーヴが出来上がっていくのを感じたのでした。
「赤い玉の伝説」のシャウトや「BAD AGAIN 〜美しき反逆〜」の感動的演出とロングトーン、さらに原曲から今もなお曲のキーが変わっていないという驚愕。そうして悪魔の世界に身を委ね、必死にこぶしを突き上げていたところ、あることに気がつく。杜の都が震撼していることに！一定のリズムで信者が連帯したことで巨大な振動が生まれ、まさに今杜の都に激震が走っているのでありました。
ミサでは新曲「Kiss U Dead Or Alive」「老害ロック 」も演奏され、老害アレイを持ち上げて大いに楽しんだ。仙台会場の信者は、新譜LP大教典「Season Ⅱ」の貴重な裏面を目にした最初の人類となった。閣下いわく聖飢魔IIは過去の栄光も大きいバンドではあるが、今後も攻めの姿勢を貫くことを力強く宣言。「Season Ⅱ」への期待が益々高まる。
アンコールまでの幕間はライデン湯沢殿下が担当。おみ足の改造手術の経緯について魔神倶楽部からの質問に回答する形でご説明をくださった。今回のミサはコロナ禍の反動もあり演奏の割合が極めて高く、パワーを感じる。そんな中でも面白い話が間に挟まれる。ルーク参謀は体作りに取り組んでおり、メニューも塩味で召し上がるそう。特別な上質の塩をもらい、それを料理に振って「おいしい」と食べていたのだが、ある日内側の銀のフタがはがされていないことが発覚。いったいなにを味わっていたのだろうか。
「蝋人形の館」では、恒例の市場調査が行われる。「みどりの日」という存在の節目によって年齢層を分け、少女の悲鳴の規模を引き出すという巧みな誘導。「お前も蝋人形にしてやろうか」「キャー♥」「お前じゃない」などなど、すっかり信者にとって楽しい曲と化した蝋人形の館。最後は信者も一緒に合唱し、実家のような安心感を味わった。セットに浮かび上がる蝋人形の館は壁面にピンクのアクセントがありかなりポップなのもポイント。
終了後に、閣下からのアナウンスで、スタッフの落とした黒のIQOSの捜索依頼があった。自分らの座席付近には落ちていなかったが、閣下の公式ブログによると無事に発見されたとのことで一安心。こうして楽しいミサはあっという間に終わってしまい、「ああ素晴らしかったねー」と語り合い、余韻を噛み締めた。老害アレイは実際首の後ろに挟んだところ具合が良かったようである(妹談)。旅行用の枕になってくれそう(老害って書いてあるけど)。杜の都まで来てくれた聖飢魔IIに感謝しながら、家族揃ってド田舎までの帰路につくのであった。ごきげんよう～
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