ステキな4コマ

毎日更新。映画感想と日記の日替わり(ネタバレあり)。

傑出したキャラクター・演出・ストーリー「ズートピア」

大都会ズートピア。主人公のウサギ(ジュディ)は夢を叶えるべく警察官になったのだが、それはこの話のほんの小さな序章でしかなかった。肉食動物と草食動物がズートピアに共存しているんだけど、肉食のほうがマイノリティというのもポイントね。

ズートピア (字幕版)

【主要人物】
・ジュディ
・ニック

個人的ハイライトは2人の出会いなんだけど、キツネ(ニック)がアイス屋さんで差別を受けてるからジュディが助けたのよ。その後ニックを追うとアイスを再成形して転売してんのね。緊張感のある物語の始まりを予期させるわ。

ジュディは警察で行方不明者の捜索を引き受けるんだけど、48時間しかない。そこで事情を知ってそうなニックを脱税で脅して同行させることになる。のちに親しくなっていくが、前半の緊張感のある関係からの展開なのでとても感情移入してしまう

どうやら行方不明者は誘拐されたのではなく、凶暴化したあげく行方不明となったらしいことがわかる。けっこう謎が謎を読んで見応えがある。結果として凶暴化したのは全て肉食動物、それが施設に隔離されてたのよね。その存在を隠蔽していた市長が逮捕される。

ジュディは記者会見の場でナチュラルに肉食動物に対して差別的な発言をしてしまう。そんなこと誰にでも起こりうるのよね。失望したニックは彼女の元から去ってしまう。自分のした発言の重さに気づき辞職したジュディが田舎で人参を売っていたところ、凶暴化の要因が薬物にあることを発見する。ニックと和解して真犯人をやっつけ証拠提出することができた。被害者にも特効薬が開発され、ニックも警察官になって終了よ

結論から言うと大満足だわ。無意識の差別も起こるべくして起こり、説教くさくない。キャラクター2人も行動の裏に人格が見え隠れして大変魅力的。特にニックの冷めた感じにみんな夢中になるんじゃないかしら。スリラー的なシーンの演出やカメラワークも盛り上がる。キーアイテムの録音機能付きペンが最後の最後まで活躍したりと、話が練りに練られている。さらに、このストーリーに必然のCG正当進化と、欠点がない。これは出来が良いディズニーの中でも頭ひとつ以上抜けている傑作と言えるわ!ごきげんよう〜

ズートピア (字幕版)

ズートピア (字幕版)

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