典型的なドンドコドコドコ系(=アフリカ的)の森で野生児が生活するのにどうやってミュージカルして1時間半持たせるんだと思ったらけっこう良かったわ。さすがディズニー。
【主要人物】
・ターザン
・ジェーン
・悪役
トラ(?)に家族を殺されてゴリラに引き取られた子供の話ね。自分はちょっと見た目の違うゴリラだと思って育ってたターザンだが、ゴリラ研究で島に来たジェーンとの交流で自分が人間だと気づく。ジェーンの野太い笑い声や豪快な悲鳴は親しみやすい人柄を反映していて魅力的(字幕版)。
前半30分のターザンの子供時代はそんなに面白くなかったのよね。動物の描写はダンボに見劣りするし(直球)。あと見た目は違っていいんだよというとこがちょっと説教くさいかな。ターザンはやはり人と人との交流で輝くアニメなんだわ。だから大人になってからの方が面白いのね。
ジェーンにくっついてきた男が実はゴリラを売り飛ばそうとして、ターザンをそそのかして群れに案内させたのよね。そのあと群れが襲われるんだが、森のみんなで追い出した。戦いで負傷した群れのボスが亡くなったが、その時に、群れのために戦ったターザンをようやく息子と認めたのよね。群れのボスとして島に留まることになったターザンだが、ジェーンとそのパパも島に残る選択をしてみんなで木の上を楽しく滑って終了よ。
個人的ハイライトは悪役の死に様ね。ターザンと戦うんだけどツタがからまって、むやみやたらに切ってたら落下して首吊り状態になって死亡したわよ(畏怖)。ターザンも忠告したあたりから不穏で、自分の手で死ぬことを予期させるカメラワークだったわ。これも終盤の盛り上がりと恐怖をはらんで絶妙。表現は間接的とはいえ、この映画が大人向けであることを痛感するわ。
群れのボスとの関係性、人と違う自分、ジェーンとのロマンスが関連して描かれていて、木の枝やツタをすべるアクションシーンは唯一無二で素晴らしい。これらを踏まえて良作と言えるわ。言葉が通じないところからのロマンスと、ターザン特有のアクションが特に際立ってる感じね。ごきげんよう〜
