ステキな4コマ

毎日更新。映画感想と日記の日替わり(ネタバレあり)。

墨のビジュアルと手探り感がマル。「メッセージ」

娘を亡くした?とおぼしき母親の話なのよね。言語学の教授をやっていて、エイリアンとの交渉に駆り出されるのよ。それはいいんだけど、画面は暗いしテンポが悪いわで眠くなっちゃうわね。

メッセージ

独特の墨の輪っか(表語文字)で会話するという唯一無二の設定とビジュアル、静けさの演出は優れている。主人公の言語学者としての行動や表現も映画の一定の品質を感じさせるわ。それにしても宇宙やテクノロジーがあるとはいえ、未知の交渉の場にはカナリアを連れて行くしかないのね。この手探り感もリアル。

言語を解読して地球来訪の目的を聞いたところ「武器の提供」と言ったもんだからみんなびっくりしちゃって、特に中国とロシアがびっくりしちゃって闘う準備始めちゃうのよ。ところが、真意としては3000年後に人類の助けを得る必要があるからこの大変な苦難を乗り越えてもらおうとしているみたい。

そんな中、主人公が見ていた娘との景色は思い出ではなく未来の姿であることが発覚。つまり未来予知ね。その力をもとに中国に武装解除させて事なきを得る。共同研究者である男性が夫となるんだけど、未来には夫も娘もいなくなるのよ。それを覚悟でも結婚すると誓って終了よ。

エイリアンたちは何をしに来たのか結局わからずじまいね。武器とはなんだったのか。主人公に与えられた未来予知の力かな?ストーリーもビジュアルも良いのに本当にテンポが悪いばっかりに惜しい映画だわ。カメラワークも至って普通。もっとスリラーっぽい演出があればすごく合ってそうなのに。私は演出の優れた映画が好きなんだと実感するわ。というわけで残念ながらこれは普通の映画ね。でも流しっぱなしにして見る分には面白いわよ。ごきげんよう~