ステキな4コマ

毎日更新。映画感想と日記の日替わり(ネタバレあり)。

やっぱりかわいそうな英雄「ランボー 怒りの脱出」

なんか前回大惨事を起こしてまぁ捕まってたんでしょうねランボー。それで今度は写真だけ撮って来いってミッションで送り出されたのよ。ただナイフを研いでいるだけなのに素晴らしい迫力と肉体美。このカメラワークからも肉体表現やアクションへの期待が高まってくる。

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さっそく写真撮りに降りるんだけど、自然や臨場感やスケールの大きさもとてもよく描かれている。緊迫感もある。まだ何の裏切りも発覚してない時点でも既に弓を構えるランボー。そうこうしてるうちに捕虜を連れ出して、助けが来るんだけどあとちょっとのとこで作戦中止されちゃって、騙されたってことがわかる。そして現れたロシアの勢力に拷問を受けるが、必ず復讐するとラジオで誓って脱出する。

なんか途中から合流してたヒロインがいるのよ。個人的ハイライトは彼女がらみで、カドを1つ挟んで敵のおっさんが構えてることが雷の明かりでわかる演出はすごく緊迫感を煽られて良い。このヒロインは死んじゃうんだけどそこも良くて、ランボーの背負ってる悲しみがまた1つ増えるのよね。映画の男臭さも担保されるし。

形見のペンダントを引き継ぎ鉢巻き姿となり、戦い抜けるランボー。ヘリコプターを手に入れてドカンドカンやるところはほんとにカタルシスを感じるわ。さらに捕虜も救い出す。最後はバズーカで追ってきたヘリを撃退するというパワフルな締め方に興奮も最高潮。

こうしてランボーはヘリで戻ってくるわけだけれども、銃を手に中に乗り込んでももう上官すら止める事は無いのよね。銃を乱射し、同じような目に合っている連中に救いの手を差し伸べることを要求し去っていく。報われず苦しむ男たちの世界に熱い共感を呼び起こしたわ

前はひたすらランボーがかわいそうだったんだけれども、今作では英雄と言う側面を背負って、カタルシスを得つつ悲しみと孤独を深掘りする。そしてアクションももちろんパワーアップしているということで、前作からの正当進化を遂げている。カメラワークも前作譲りで文句なしの良作と言えるわね。ごきげんよう〜

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