広い道路を霊魂のような光の玉が駆け抜ける描写は良かった。幽霊系だけど車モノ特有のノリの良さを感じさせる。
【主要人物】
・主人公
・ヒロイン
・悪い男
冒頭で、なんかレースして女と車を取り合うとかくだらんことをやっていたわ。最近街に来た主人公が、ヒロインと話をするとどうも悪い男にずっととらわれている。とある男子の兄はかつてヒロインと交際していたら殺害されたという。
悪い男らはレースしてたんだけど、フルスモークの黒い車が突如出現する。黒い車はレースの果てに悪い連中を次々と殺害していく。死体の様子もゾンビ風でなんかおかしいのよ。警察が追うことになったわ。
これで警察と悪い連中と処刑ライダーの三つ巴になったわね。車だけではなくライダーそのものがガレージに現れて破壊の限りを尽くすんだが、持っている銃が未来の光線銃なのよね。死んで未来へ行ったのか。ただ問題もあって、テンポが悪いのがちょっと困るわ。
処刑していくうちに残りは悪い男一人となる。主人公が「ヒロインのことを自由にする」と言ったりとか、兄が死んだ子のところにフルスモーク車をゆずりに行ったりと意味深な行動。どうやら主人公は死んだ兄の生まれ変わりで、処刑ライダーをやっているのね。とうとう悪い男も処刑完了し、処刑ライダーはヒロインを乗せて走り去るのだった。というか悪い男も覚悟するでもなく無策で殺されに行って犬死にだったわね。
幽霊＋車＋SFの設定といい、処刑ライダーという和訳といいビジュアルといいカルト的人気を博しそうな作品だが、いかんせんテンポが悪い。これ系(車)の作品でテンポ悪いとスピードも何もあったもんじゃないわよ。テンポがよければもっと弟との関係とか丁寧に演出できたのに車渡して終わっちゃってさ。ところで真・女神転生に出てきた悪魔「しょけいライダー」はこれが元ネタなのね。不思議な感動があるが、これは普通の映画ね。ごきげんよう～
