ステキな4コマ

毎日更新。映画感想と日記の日替わり(ネタバレあり)。

斬新なエンディングにも注目「ポリス・ストーリー/香港国際警察」

麻薬を取り扱う組織を検挙する話で、ジャッキーチェン演じるチェン刑事が活躍する。

ポリス・ストーリー/香港国際警察(吹替版)

最初は、坂の上に立っているごちゃごちゃした集落(雑)で取り押さえようと話が進んでいったんだけれども、まるでジブリアニメのように建物を壊しながら車が坂の下まで突っ込んでいく様子は爽快だったわ。傑作の予感がする。そこから間髪入れずにテーマ(英雄故事)がかかってバスのアクションシーンに入る。あらゆるアクションの始祖となる動きなんだろうけれども、全く色褪せない

結局悪い奴には逃げられるが、証人として悪い奴の女の護衛をすることになった。アクションシーン以外は退屈なのが残念なところ。個人的ハイライトは裁判のシーン。みんなバッハみたいなズラかぶっててしかもズレたりしてるんだけど、あんなもんなのかしらね。あれは大真面目にやっているのかしら。

敵の策略で指名手配犯となってしまったチェン刑事。所長を人質に取る演技で時間稼ぎに成功した。ラストはショッピングモールでのアクションシーンになるが、ここではもうよそに1秒も目をやるヒマがない。性別関係なくガラスを突き破ったりとハードなアクションをさせられている

終盤でアクションの最高潮に達し、かつ斬新な終わり方をするのがポイント。まずあの有名な、電飾を破りながら落下してくるシーンがある。そしてとうとう悪い奴を追い詰める。ここまでは順当だが、リスクを省みない陳刑事が悪い奴やその弁護士を殴り飛ばしてガラスに突っ込ませる。挙句「チェンもういいやめろ」と言われるエンディングで、これはかなり斬新なものだったわ。やりきって振り切って終わるのね。

チェン刑事は前線でずっと体を張って犯人を追ってきたって言う事実があって、それを最後に思いっきり正当化して終わると言うのは素晴らしいカタルシスだわ。そういえばこの終わり方には覚えがある。ロッキーのアレだわ。ロッキーはあの終わり方で普通の作品が良作に格上げしたが、香港国際警察はもう良作だから傑作に格上げされたことになる。

全体として「ラッシュ・アワー」のようになだらかに面白いというよりは、欠点も明らかだが良いところも卓越していてエッジが効いていると言えるわ。というわけで、これは前代未聞の域に到達したアクションシーン(なんならジブリ並みの絵面もある)とエンディングを持ってして傑作と言っていいわね。ごきげんよう~

↓ロッキーのアレ

 

 

 www.jokerdandyjoker.com