ステキな4コマ

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CGに金がかかってるだけのテンポの良くない映画「アイアンマン」

結構物騒な話だったんだよね。武器を作って売っている会社の社長が主人公なんだけれども、アフガニスタンでとらわれる。いつの間にか心臓部を守るための変な機械も身体に取り付けられている。これがアイアンマンの中心で発光してるアレなのね。

アイアンマン


社長はとらわれの中、自前で兵器を開発して何とか逃げ出した。そこから自分の作っている兵器がどれだけの人の命を奪っているかを自覚し、兵器を作らないと方向転換する。逃げ出す過程の中で作ったスーツを元に作り出したのがアイアンマンなのよね。

アイアンマンとして覚醒し、空を飛び回るシーンがあるが、これがいまいち。ここは開放感あふれるシーンであるべきはずが、おっさんの顔のドアップをヘルメットの中で見せられるだけ。さらに、同じ面が長いことも問題で、女性とダンスパーティーで踊りながら話すシーンがずっと同じようなカメラワークだった。

こういう表現の問題に加え、全体的にテンポが悪いのが問題だわ。しかも話が物騒だからといって、ダークなわけでもない。ただ物騒なだけなのよ。

結局、元部下が不正な取引を会社で行っていたことが発覚、図面をもとに作成された黒いアイアンマンと対決することになる。しかし口の利き方と言い、敵があまりにも小物だった。スパイダーマンほどの主人公の成長も見えないし、ライバルも小者だから、なんだかよくわからないのよ、この戦いの果てが。

総じて、CGに金がかかってるだけのテンポの良くない映画だと思うわ。題材は良いにもかかわらず、それを表現するための絵面がとにかくまずいのが問題だわ。武器屋の商人が平和に奉仕するという宿命を感じさせて欲しいわね。かろうじて映画としての体をなしているレベルで、これはダメな映画ね。ごきげんよう〜

アイアンマン

アイアンマン

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