ステキな4コマ

毎日更新。映画感想と日記の日替わり(ネタバレあり)。

敷居高めのレース映画「頭文字D THE MOVIE」

頭文字Dの実写化にしてなんと香港映画。土地もおそらく日本で、文字も日本語なのに俳優の喋る言葉だけ広東語になっている。

頭文字<イニシャル>D THE MOVIE [DVD]

【主要人物】
・藤原拓海(主人公)
・茂木なつき(ヒロイン)

俳優陣について、変に似せようとしてコスプレ大会にならないのは好感が持てる。しかも私が好きでよく曲を聞いている周杰倫(Jay Chou)が主演ということでびっくり。俳優もやっているとは。

ストーリーとしては、豆腐屋の息子が峠を越えて豆腐配達に行ってるのよ。その過程ですごいドライビングテクニックを身に付けて、その走りに魅了されていろんな走り屋が集まってきてなんかレースしてるって話ね。

原作を知らない人お断り系の映画でもあり、ストーリーがけっこう端折られながら進んでいく。最終的になんか大切なレースを勝ち残ったことで、チームに誘われるが断る。そんな中ヒロインのパパ活(原作通り)が発覚したことにより決別し、レースチームへ入るところで本編は終了よ。とんでもない話ね。

日常とレースの往復という構成になるが、日常パートが物足りない。レースをするシーンはカメラを4台使った特別な画面構成や前衛性などが評価できる。ただ、日常パートのカメラワークに工夫があるわけではないので、登場する場所が限られているのもあり退屈に感じる。豆腐屋とガソリンスタンドと坂道とその他くらいしかない。同じ場所でも心象や成長度合いが違うからカメラワークに出てほしいわね。

初心者お断りでレースだけ盛り上がる映画という敷居の高さが惜しいわね。これらを総じて考えると、普通の映画かなあ。せっかく俳優陣がいい味出してるから、端折ってても爪の先までカメラの神経を入れて撮影すれば良作たり得た気がするわ。ごきげんよう〜