主人公すずめがイケメン椅子と一緒に日本のあちこちを回って災厄の扉を閉めて回る話。TwitterみたいなSNSがある世界で、時系列として東日本大震災の後ということが伺い知れる。
【主要人物】
・すずめ
・イケメン
イケメンが廃墟で扉を閉じるところに居合わせたのがすずめである。すずめが関与したことでイケメンが椅子の中に封じられてしまって、猫を追いかけて様々な廃墟を回っていくのが前半のストーリーとなっている。
後半は、なんかイケメンの友人とか祖父みたいな人がストーリーに絡んできてたわ。あとイケメンが人柱になったりしていたわ。すずめとしては人柱から開放したいことはわかるんだけど、どういう仕組でこの人柱まわりのシステムが動作しているのかがようわからんかった。あとなんでイケメンが戻ったのかもわからないので映画のいちばん大事なところの感動が損なわれてないか?結局、全部の扉を閉じて過去の自分の気持ちをなんか供養して終わりよ。
前半は話に対する意外なポイントがないのが残念。パターンが予測できるもの(猫を追いかけて扉を閉じる)を3回もやっている。このワンパターンは映像美だけではカバーしきれなかったわ。かといって後半は、急に難解になってくる。せっかく映像がキレイなんだからもうちょっと設定を補強する演出があったら助かったんだが。
最近こういう新海誠風の映画ってすごくたくさんあるのよね。なんかエンディングまでそれっぽいわと思っていたら、これ新海誠の映画だったのね。
イケメンが椅子となる設定はどのシーンにおいても必然性があって、そこの設計が丁寧なのはポイント。さらに、愛媛から話が始まって旅行しているような風情が味わえる。現地に住んでる人はさらに楽しめてるんだろうな。ただ、ストーリーについていけなかったところと、映像美で気が紛れないタイプの人には厳しいところもあって、この映画は普通の映画と考えるかな~。ごきげんよう〜
