クリスマス間際にサンタが誘拐されて、プレゼント準備配送を担う組織が救出に向かう映画。AmazonPrimeのページにはワクワクなキャラクター紹介まで乗っけてるけど言うほど活躍してないやつもいるぞ。
【主要人物】
・ドウェイン・ジョンソン
・住所探知が得意な悪い大人
・魔女
映画全体としてはCGとアクションに力を入れている。が、設定作り込み不足がキャラクター設計に影響している。ドウェイン・ジョンソンは強面でクリスマス至上主義という恵まれたキャラクターなのに、おもしろ発言がやや滑り気味。組織の設定をもっと作り込んだり、行動に落とし込んだりすればもっと輝きそう。
悪い大人は住所探知でサンタ誘拐の引き金となり確保された。序盤で住所探知だとか人の悪い部分がわかるという性質で依頼人を発見し、魔女という黒幕に行き着く。ただしそれ以降は普通の映画みたいな活躍しかしないのよ。
途中でサンタの弟がいるという城に向かってったが、なんかたいしたことない体育会系みたいなことして盛り上がってたのよ。あと魔女は「悪い子リストの子とルールを守らないものに制裁を加える」と言ってて、これは善(クリスマス)と正義(魔女)の対立構造かと期待したが違ったわ。大したこと考えてなかったのよみんな。
最初の方は追跡対象が警護対象に変わったりと面白い流れが期待できたが、あとは普通のアクション映画だったわ。サンタの弟が助けに来るのも熱い展開だがそんなにキャラクター作り込まれてないからなんか来たんだねってなっちゃうよ!
ハイライトとして、終わり方だけはロッキー並みに良い。それはサンタのプレゼント配りの場面よ。アクションシーンの叡智を結集したような出来栄えだったわ。それにしてもこんだけ落差があると、まるで中盤に優秀なスタッフが腹壊して離脱して最終盤に戻ったのかってくらい別物だわ。
まあキッズ向けクリスマスのお祭り映画みたいな感じだろうか。金曜ロードショーで流れたら嬉しい感じだわ。クリスマス気分を味わえる普通の映画ね。ごきげんよう~