ステキな4コマ

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異文化に触れる昔のスパイがところどころ面白いですよ映画「ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲」

ジョニー・イングリッシュシリーズの3作目。かなりベタなコメディの1と、綺麗にまとまりすぎた2ときて、今作が最高傑作と言っていいかなと思う。

ジョニー・イングリッシュ/アナログの逆襲 (吹替版)

【主要人物】
・ジョニー・イングリッシュ
・ボフ

物語はセキュリティ漏洩から始まる。システムが「情報が漏洩しました」とかわざわざパニックを煽るような赤い画面になるのよ。物語ではデジタルvsアナログという対立構図が常に明確になっていて、テンポ良く進んでいく。

本作の嬉しいポイントは1作目の部下であったボフ(CV高木渉)が再び相棒となるところ、さらにイングリッシュがグッズを結構使いこなしているので、ちゃんと戦力になっているところだ。これによって、間抜けな行為ではなく使い慣れない等の解釈ミスを面白く演出してストーリーが進んでいく。

サイバー攻撃で全エージェントの身元が割れたMI7から隠居したイングリッシュに依頼が来るという流れ。サイバー攻撃の発信源を探り、マグネットブーツで壁をよじ登り豪華客船のサーバールームに発信機を取り付けた。マグネットの磁力が強すぎてキッチンのカトラリーが全部そっちに行ってたわ

ラストでイギリス中の情報が乗っ取られる危機に、緊急事態だからって海っぷちで組織に電話をかける。ところが「MI5の方は『0』を、MI6の方は『1』を…」という最近のナビダイヤルでお繋ぎする案内のようになっている。その電話操作がかなり古い潜水艦の信号と混線してミサイルが発信機めがけて飛んでいってサーバー破壊してサイバー攻撃阻止して終わりよ。

デジタル機器を取り扱う場面でのミスとしては、大事な場面でスマホのカメラでなく音楽を鳴らすとか、証拠品(iPhone)を取り違えて大事な場面でホームビデオを流すとか、このへんはシリーズのファンサービスも入っとる。なんならだいぶMr.ビーンも入ってたぞ

1作目より小さい悪・ストーリー規模ながら満足度が高いということは、この映画が相対的に優れているということね。コメディとストーリーのバランスも取れていて、異文化に触れる昔のスパイがところどころ面白いですよのさじ加減ね。序盤で出てきた要素も終盤できちんと回収してるし、これは良作ね。ごきげんよう〜