いつも金曜ロードショーで2をやるから見てるけど、1を初めて見た。この作品はスリラーがメインで、少しのアクションがアクセントになっているという意外な構成。
【主要人物】
・ターミネーター
・サラ・コナー
・カイル(未来から来た若者)
最近、サラ・コナーという名の女性が立て続けに殺されているという。そんな中で神出鬼没な不死身の大男が命を狙ってくる。カイルという若者が助けてくれるが、自分の息子が未来から送り込んできたのだという。
手始めに、ターミネーターが裸で街を闊歩するという素晴らしいシーンでつかみはバッチリ。これからどれだけ異様なことが起こるかを予期させる。本作ではターミネーターのUIや眼の色を象徴する赤い色が象徴的に使われる。サラ・コナーに死を予期させる赤い光はことあるごとに演出に組み込まれている。
テンポとカメラワークも秀逸で、未来の戦争では遠景から大型ロボットを遠くから写して蹂躙されてます度合いや勝ち目のなさを演出している。現代でも、どこからターミネーターが現れるかという静かな恐怖を演出する。
ハイライトはもちろんI'll be back。地味なことに、留置場(?)の受付でこのセリフは発された。すぐに(車で)ドカーンと戻って来るのね。また、サラ・コナーが滞在先のモーテルから実家にテレフォンしたところ、実家が随分荒れてるなとおもったら、受話器の先にターミネーター(変声器使用)がいたという絶望よ。
戦いへ赴く2人のラブシーンもストーリー上必須で、ピアノアレンジされたテーマ曲がかかるのよ。ほんで最後の戦いでカイルがひと目見て死んでるなってわかる死に方をするところも無情で素晴らしい。工場ということで、プレス機でターミネーターを潰してようやく勝利。最後はサラが車で旅しながら生まれゆく息子ジョンに録音メッセージを残すシーンで終わりよ。
演出も良いし、伏線回収もきっちりやっている。1もけっこういいじゃん!これで2につながるとか最高じゃんか。低予算映画らしいが、予算がないぶん演出が輝いていて、よく設計されている。これ傑作ですわ!ごきげんよう~