【ネタバレ注意】ジェームズ・ボンドというイケおじが活躍する話なんだが、それ以上でもそれ以下でもない。00は殺しのライセンスのことなのね。
トリックや演出など当時の最先端が詰まった映画なんだが、当時の最先端ということは今はベタな演出ということになる。戸棚に髪の毛貼るトリックがあれば私にとっては「これ夜神月がエロ本隠すときのやつじゃん」ってなってしまう。特に美女と2人でベッドに倒れ込んでフレームアウトし、その後天井のプロペラが映るのはあまりにベタで味わい深い。
演出がベタな上に、カメラワークなどで挽回するでもなく見どころや抑揚に欠ける。ジェームズ・ボンドが完璧すぎて個性が見えないのも痛い。そんな彼の人間味あふれるシーンは布団にタランチュラが入ってきた時。すんごいびっくりしてて、ベッドの外に落として3回も叩き潰してたわ。叩き潰すたびにBGMが「ジャン!」「ジャン!」「ジャーン!」って鳴ってた(生演奏)。
ストーリーとしてはなんかジャマイカで誘拐が起こって調査して美女が出て島に行って美女が出てドクター・ノオが出て原子力の施設を爆発させて美女とチューしながら帰ってきてたわ。ぜんぜん集中できてないわね私。注意を引く演出をせずに重要な話題を喋るから…(人のせい)。
そんな中で卓越していたのはオープニング。丸や丸っこい四角だけでここまでハイセンスになるのかと感心する。なんちゃらロードショーの元ネタね。というわけで、総じてこれは普通の映画ですな。当時だけでなく今も優れている作品というのはハムナプトラ(傑作判定)のようになるのよ。たぶん抑揚や注意の集め方に問題があるわ。ごきげんよう~
↓ハムナプトラ(参考)