【ネタバレ注意】パッケージからなんとなく恐竜が出てきてキャーってなるんだろうなとは思っていたが、それでどうやって2時間持たすんだろうか。
【主要人物】
・人間たち
・恐竜たち
生きた恐竜に会えるパークがあんのよ。琥珀化した蚊からDNA採取し、不足した分は爬虫類などのDNAで補って恐竜を作ったらしい。どんだけ昔から生きてんだよ蚊は。恐竜が賢かったり、施設がガバガバだったりと不穏な感じがカメラワークなどから伝わり始める。そして映画の半分手前からキャーが始まる。
本作のハイライトは、Tレックスが姿を表した直後。弁護士がお手洗いに避難するが、Tレックスが建物を破壊し、便器の上で追い詰められる。なぜ弁護士が座ってる便器だけピンポイントで無事なんだよ。
恐竜もそんなにドカドカ走ってくるわけではなく、注意深く観察しつつ賢いやり方で人間を襲う。追いかけられながらも、草食恐竜との触れ合いはロマンが溢れやすらぎを感じる。ただ、スケールが思ったより小さい。決められた庭園の序盤しか散歩していないわけで、そこからまた引き返すというところにスケールを感じないのよね。キャラクターもそんなに掘り下げてないみたいだし、スリラー的じわじわも頻度と質が物足りない。
キャーになった発端に、悪いエンジニアが恐竜の胚を持ち出したことがある。でも落としちゃって、こんなの誰も見つけらないよってところに転がってそれっきりよ。胚を持ち出した人がストーリーに絡めばもう少し刺激があったわ。
小型の恐竜3体に追い詰められるが、補食しに来たTレックスに助けられるような形で無事に避難することができた。最強の敵が一時的に助けになるのは魅力的な演出だが、いかんせん先述の要素に加えテンポが悪い。もしかして当時にしては画期的です系の映画かな。スピルバーグにしてはがっかりだわ。総じてこれ普通の映画ですわ。ごきげんよう〜