【ネタバレ注意】最初に1、2のダイジェストが流れるのでありがたい。「ともだち」のテロを経て北海道で生きていたおっさんのうち1人はケンヂだった。たしかに1作目で死体(直球)が映らなかったから生死不明だったわね。
【主要人物】
・ケンヂ
・カンナ
・ともだち
ストーリーはここにきてシンプルに収束する。ともだちを倒すべく各地で潜伏していた仲間が最終的に万博会場に集結。人を集めて毒テロを回避しているうちにケンヂがともだちを倒してコンサートやって終わりよ。ケンヂの歌がラジオにのって親しまれていたので、売れないミュージシャン時代からは考えられないほど盛り上がっていた。
今回はスタッフロールが流れてからが本番で、ともだちを生み出したのはケンヂ(過去の卑怯な行いによる)だということで、自ら過去の世界(ともだちランド)に戻って活躍する。結果として、ケンヂの大ヒットソングの作詞はともだちが行ったことになる。1作目冒頭の学校で流れたロックみたいな曲が最終的に意味を持つようになったところが素晴らしい。
ともだちの正体は結局、カツマタくんという子らしい。フナの解剖が好きな子だったという。ここで人を覚えるのを放棄したツケが回ってきたわ。子ども時代にお面をかぶっている子が2人いるもんだからずっと混乱しとる。
ともだちは、なんか3作目に来て「テロをやります」みたいな直球なことをいきなり言い出すし、前にあったようなミステリアスな姿勢が崩れている。カンナ(ともだちとケンヂ姉の娘)の影響と言えばそうなのかもしれん。。
この映画は原作があるので、展開に原作由来の魅力があるのは当然としても、それを2時間半集中して見させるパワーがあったかと言うと、今回はそれを感じなかったわ。1作目みたいに削るべきを最後まで削った感じではない。緊張感のある絵面も少なかった。というわけでこれはストーリーが大満足の普通の映画ね。これにて3部作も一件落着。ごきげんよう~