【ネタバレ注意】宝くじ当選者を日没までに殺害することで賞金横取りできるというとんでもないシステム。役者志望の女性ケイティ・キムが偶然くじを当ててしまう。
【主要人物】
・キム
・ノエル
ストーリーはもう無いようなもんで、街の治安とあいまって登場人物はほとんど話が通じない危ない連中のみ。キムはそんなシステムへのツッコミ役も担っている。そんな中、当選金の10%という契約でボディガードの紳士・ノエルがついた。
知り合いの怪しい会社に助けられ保護されるものの、どうやら当選者を匿っては殺害していたようだ。そこから脱出して、ちょっと命のやり取りがあって時間切れまで逃げ切って賞金を獲得して、困っている人のために事業を立ち上げて終了。
見どころと直結するが、キムの思い切りのいい振る舞いや、骨太で威勢の良い声は演者の本業であるラッパー由来のもので、この映画のシステムと噛み合っている。ノエルも最後まで味方でいてくれる心強さと素晴らしい肉体、さらに終盤はヒロインも務めるということで並々ならぬ魅力がある。あと個人的ハイライトは、逃げ込んだ金持ち宅のシェルターの入室暗号プッシュ音。なんか珍妙な音が鳴るのよ。
軽快なリズムでの会話とテンポはいいが、テンポがいいだけの映画になってしまうのが残念。あと、主人公2人が魅力的なのに、敵がいわゆる「倒されるためにいる敵」みたいなのがもったいない。これは力を抜いて見られる普通の映画かなあ。良く言えばわかりやすい映画ね。ごきげんよう~