【ネタバレ注意】予言者を使って犯罪を事前に抑止するシステムのある社会。そんな中警察の主人公が心当たりのない予知で殺人犯として追われる身となる。
しかし予知の被害者は息子を殺害した男のようだ。警察として逮捕することで予知を回避するが、なんと男は雇われてて、真犯人がいるという。鍵になるのが、エラーとみなされて破棄された少数のデータ=マイノリティ・リポート。これを追い求める過程で、予言者の母親が真犯人に殺害されていたことがわかる。
なんとこの予言システムには「同時刻同場所で似たようなことを起こせば予言を撹乱できる」というガバガバな仕組みがあったのだ。それを知っているのは局長である。
いよいよ主人公が局長に殺害されるという予言が出た。本人の意識で未来は変えることができる。局長は予言と同じ謝罪の言葉を残した後に、主人公ではなく自身を撃って自害した。こうして予言者システムは廃止された。
この作品はストーリーが面白くて、多くのこういう系の作品に使われることになった元ネタみたいね。ストーリーは基本シリアスだが、追いかけっこはこち亀になるなどコメディ要素もある(2割くらい)。
結論としてこれは良作ね。ストーリーだけで言えば傑作だが、スピルバーグ映画にしては少しテンポが悪い気もする。あと物語で出てくる人(開発者とか医者とか)をこのひと変人ですみたいに演出するところも癖があるので人を選ぶかな。と思ったが、一見まともな局長を頼もしく見せるための演出かもしれん。とはいえ2時間半はさすがに長かったわ。ごきげんよう〜