ステキな4コマ

毎日更新。映画感想と日記の日替わり(ネタバレあり)。

ヒーローが勝ち誇る傑作「ミスター・ガラス」

【ネタバレ注意】アンブレイカブル→スプリットから続く最終作(監督はシックス・センスと同じ)。序盤で超人3人が同じ施設に収容される。ミスター・ガラスはすでににいたが、そこにブルースとビーストも警察に捕まり入れられた。

ミスター・ガラス (字幕版)

【主要キャラと、対になるサブキャラ】
・ブルース・ウィリス(肉体強靭、水に弱い)と、その息子
・ビーストら(24人格、光の刺激に弱い)と、かしこい子(かつての誘拐被害者)
・ミスター・ガラス(高い知能、脆い肉体)と、その母親

ほんで専門医がつくんだけど、このババアが失礼なアプローチで面談するもんだから(名演)、ミスター・ガラスを応援せざるを得ない。ミスター・ガラスはちょっとぶつかっただけですぐ骨折するくらい体が弱くて車椅子で移動しているのに神出鬼没で底が知れない。毎晩いつのまにか部屋から脱出してんのね。最終的にビーストらをそそのかして施設からの脱走をはかり、止めようとするブルースも焚き付けた。

超人の存在を知らしめるため、コミックと同じように公の場所「オオサカタワー」で戦わせることを示唆して庭に出る。ようやく3人が揃うのか…と興奮したが、なんと三人とも殺されちゃうのね庭で。やはり専門医のババアは変な組織に入ってて、超人たちの存在を隠すために動いていた。

しかしミスター・ガラスが事前に施設内防犯カメラの映像に映る超人的行為をサブキャラ達にバラマキしていたことでやがて存在が公になる。オオサカタワーなんて囮だったのよ

結局、事件の発端たるミスター・ガラスが大勝利し、亡くなったブルースやビーストら、そして遺族の無念を晴らす形となったのは皮肉だ。当初の「超人の存在を知らしめる」が達成され、しかもすでに死んでいるので勝利が揺るぎないと言うのも素晴らしい。最後はバラマキされた動画によって存在が認知されていくのを見届けて結束するサブキャラたちが映って終わりよ。

三部作ということを踏まえて、これは文句なしの傑作ね。ボリュームにふさわしいキャラクター・ストーリー・演出だったわ。だいたいの設定は前2作で出揃っているのに最後ここまで魅せる展開かと驚いたわ。こういう作品もっといっぱいあると最高ね(無茶振り)。ごきげんよう~

ミスター・ガラス (字幕版)

ミスター・ガラス (字幕版)

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