【ネタバレ注意】人間の記憶がすべてデジタルデータ化されて検閲できる世界で、あろうことか殺人事件が発生する。自身の情報を匿名化した女が関わっているらしい。彼女に依頼した人は都合の悪い記憶を改ざんできるが、後日、視界をハッキングして殺されてしまうそうな。
【主要人物】
・警官
・ANON
Googleグラスのメガネ無しみたいな世界ね。人の記憶を見るためのUIのデザインや現れ方がスタイリッシュ。ディストピア感ある無機質な世界の構成に一役買っている。人の死は「ファイル終了」と表示される無慈悲さよ。
警官が事件を追い、接触した女はANONと名乗る。依頼もしたものの、その後殺されることはなかった。殺人については心当たりが無いと言う。じゃあ誰が…というところ。警官とANONは距離を保ちつつも親密になっていく。
ここまで順調で、これは傑作確定かと思いながら見ていたのよ。よっぽど、変な人が出てきて「私がやりました」みたいなことさえなければ…。そしたら出ちゃったのよ!ラストで突如よくわからない男の人が犯人ですって出てきて殺されてたわ。誰だったんだ本当に。調べたら、上からの推薦で来てた若い刑事で、ANONをつけ回して視界ハッキング殺人を繰り返していたんだとか(確かにそんなのがいた気がする)。とりあえず解決して、警官とANONは最後に川のそばで小難しいことを話して別れて終わりよ。
ラストがちょっと難しすぎたかな…。人の顔を覚えられなかったばっかりに(2作連続)…覚えてたとしても難しいなこれ。とはいえこれは良作ね。未来のハイテク社会でどう悪さするか、演出が練られていて見ごたえがあったわ。ラストがもう少しだけわかりやすければ傑作に間違いない。ごきげんよう〜