【ネタバレ注意】クライミングで夫を亡くしたベッキーをなぐさめるため、友人ハンターが古い電波塔に登ろうと誘う。老朽化したタワーを登ったもんだから頂上で文字通りはしごを外された状態となり、約600mの塔の上から助けを求めることに。
【主要人物】
・ベッキー
・ハンター
この映画の特徴はなんといっても登場人物のほとんどがアホということ。序盤のクライミングで夫が死ぬ時点で「何しとんねん」って思うんだけど、このあともっとアホくさいことに無断侵入して電波塔を登るのよね。まともな人物は最初と最後に登場するベッキーパパのみ。
電波塔の上では、スマホでヘルプを出そうと奮闘するが圏外。いかにスマホを安全に地面近くに届けるかが課題だが手も足も出ない。そんな過程で「実は不倫してた」とかろくでもない話が出る上に、落ちそうになって必死に登る演出を「やりきった」みたいに美しく演出している。お前らが蒔いた種だろ!私が上手にトイレでウンコできたら毎回ファンファーレ鳴らすんか。
最終盤に実はハンターは落下死してました(会話してたのは幻覚でした)とか言われるんだけど、もうちょっと早く言ってほしかったかな…。ハンター遺体の傷口(ハゲタカがつついた)にスニーカーとスマホを突っ込んで、スマホを安全に地上へ落とすことでパパに連絡がつく。パパが駆けつける頃には赤いチカチカの車がたくさん電波塔に集まって救助されていたわ。
映画の最後にベッキーが「これからは1つ1つの瞬間を噛み締めて生きる」とか言ってたんだけどもっと長期的に考えたほうがいいだろ!瞬間噛み締めの成れの果てがこのアホみたいなクライミングなんじゃないか。これ総じて普通の映画ですわ。登場人物がアホなのを良しとしても、スリラーにしろサバイバルにしろ演出のバランスとテンポが悪いのが問題だわ。ごきげんよう~