【ネタバレ注意】前半は半地下貧乏家族が知恵を絞って、金持ち一家でのおいしいアルバイトを手にしていく。妹が「文書偽造学科があったら首席」という腕前で文書偽造。さらに、自分の家族を「知り合い」という体で送り込み、既存のポストの人間を追い出していく。
【主要人物】
・半地下一家(父、母、兄、妹)
・金持ち一家
・全地下一家(夫、妻)
うまいこと家族4人が全員他人という設定で家庭教師・家政婦・運転手についた。話の転換点は、キャンプで金持ち一家が出払った家で半地下家族が酒盛りをしている夜だったわ。
前に追い出した家政婦が現れ、金持ちハウス特有の地下シェルターに夫を匿っていたことが発覚(借金取りから隠れ中)。ここで半地下一家の悪行がバレたため、口封じのためにボコボコにしておいた。
結果として全地下妻は死んだため、翌日の金持ち特有のパーティで夫が地上へ出て、半地下家族めがけて包丁で暴れたのよ。あと半地下父が金持ち父を刺して、妹は死ぬわ弟は逮捕されるわで深刻なダメージ。半地下も全地下も金持ちもそれぞれ死人が出てて何もいいことないわ。
半地下父は殺人の罪から逃れるために全地下へ逃げ込んで暮らし、モールス信号で息子に手紙を送る。それを知った息子はあの家を買い、父を開放することを決意するのだった。
これは傑作ね!前半と後半で別作品のように展開していくが、この悲劇と楽しい前半のギャップには整合性があって、作品を衝撃的に仕立て上げてる感があるわ。最後はやはり地下に回帰するというのも素晴らしい。地下の人間は地下から出られないんだろうか…ごきげんよう~