ステキな4コマ

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映画界の能楽「2001年宇宙の旅」

【ネタバレ注意】まず「人類の夜明け」と題してNHKの生き物ドキュメンタリーみたいな類人猿?の映像を見せられたのよ。26分経ってようやく人間が画面に映ったが、本当の本編開始は1時間経過してからだった。

2001年宇宙の旅 (字幕版)

優雅な音楽で「リッチな宇宙旅行です」みたいな映像や宇宙ステーションがノロノロノロノロとドッキングする様子が間に挟まる。とにかくテンポが悪いという次元ではない。丸い部屋の中をハムスターみたいにランニングしているおっちゃんとか数秒撮ったら十分なのになんで2周も3周も映すんだよ!加減ってものを知らないよね

ハムスターのように走るおっちゃん

中盤に「Intermission(休憩)」って書かれた時間があってこれは映画なのかリアル休憩なのかわからんかった。とりあえず黒い画面と音楽だけ流れているシーンでトイレに行く余裕はあった。調べたらモノホンの休憩らしい(昔の映画特有)。

宇宙船にはHALという人工知能が搭載されていて、人間を締め出すわ冬眠してる連中を永眠に追いやるわで大騒ぎ。宇宙飛行士がなんとか止めようとする。宇宙船やポッドはもちろんノロノロノロノロ動く。そうしているうちにHALの裏ミッションが明らかに。

たしか「木星に到達するとなんかある」って話だったが、展開があまりにも遅くてしびれを切らした私は早送りしているうちにあろうことかスタッフロールへ到達してしまった。映像がぐにゃんぐにゃんしてるだけでときどき部屋と赤ん坊映ってたな~くらいだったのよ。後から調べたらモノリスの影響の部屋とスターチャイルドが赤ちゃんらしいんだけど難解にも程があるわ!

映像美の範疇として許容できない壊滅的なテンポと難解さなもんで、これダメな映画ですわ。なんの事前学習もなく能楽を見たときに似てるわ。そうか、これは能楽だったんだ…。ごきげんよう~

2001年宇宙の旅 (字幕版)