【ネタバレ注意】友人でもある博士がオフィス(USRというロボット会社)で死亡したということで、警官スプーナーは現場に来た。ここはロボットがだいぶ普及している時代(2035年)なもんで、オフィスのAI「VIKI」が動画などいろいろ見せてくれる。
【主要人物】
・スプーナー
・サニー
死因をさぐる中で、会社にロボが1000体いるはずが1001体いる。それが感情を持ったロボット「サニー」だった。ロボ嫌いも相まってこいつが怪しいとして捜査するんだけど、帰りの道路で無数のロボットがガニ股ジャンプで襲ってくる。しかもこの忙しいときに車が突然マニュアル操作に切り替わってしまう。というのも、ほとんどの製品にUSR社の制御が入っているもんだから、googleを敵に回しているようなもんだわ。しかし、この攻防でスプーナーの左腕がメカであることが発覚。事故を受けての人体実験でサイボーグ化した結果らしい。
あらためてサニーはなんで作られたんだろうというアプローチから入ると、サニーも人と同じように夢を見るらしい。それを深堀りしていくと、一連の事件は3原則を拡大解釈したVIKIがすべてやっていたことが発覚。人間が愚かなことをしないよう「保護」するという名目で町を封鎖していた。
スプーナー達は無数のロボに妨害されながらVIKIにナノウイルスを打ち込むべく進む。ここぞという場面で、サニーは3原則の合理性を良い意味で逸脱した判断(=人情味ある判断)を行い窮地を切り抜けた。最終的にVIKIにナノウイルスを注入してロボたちの暴走も止まる。
最後にサニー誕生の理由が明らかになる。博士は、VIKIの暴走に気づいていたが監視下にあったため、3原則に縛られないサニーを開発した。そこで自害を手伝わせ、スプーナーを導いたということだった。最後ははサニーが夢で見た景色(ロボットたちの開放)を実現して終わりよ。
これは手堅い出来の良作。アクションも良かったし、矛盾の見せ方も効果的で、ストーリーも「3原則」という軸に則っていて見やすかった。安易に味方サイドに死人を出さず展開させるところも素晴らしい。それにしてもロボ的にはガニ股ジャンプが一番合理的な動きなのだろうか。ごきげんよう~