【ネタバレ注意】クリスマスのアメリカです。とある企業にテロリストがやってきてビルごと占拠した。主人公のマクレーン(警官)がたまたま居合わせて、テロリストの始末にかかる。
【主要人物】
・マクレーン
・テロリストども
・ドーナツのおまわりさん
まずマクレーンは一人目を殺害し、悪趣味なクリスマス装飾をしてエレベータで送り返してやることでテロリストと人質を恐怖のどん底に陥れる。物語最大の謎は企業運転資金約10日分の価値しかない金庫の中身。被害者は守りたがるしテロリストは開けたがる。
ここで、コンビニでドーナツをしこたま買い込んで幸せそうなおまわりさんに場面転換。問題のビルの近くにいたようで、様子を見るよう言われる。するとビルから死体が降ってきた上にパトカーは蜂の巣になったので「さっさと応援よこせアホンダラー!」と無線で勢いよく叫ぶ。このあと筒抜けの無線を通じてマクレーンの相棒となる。
狭いビルを逃げ回りながら一人ずつ殺してゆくというアクションだけでも見応えがあるが、吹替の口調が骨太で味わい深い。「バカヤロィ」とか「えれぇ深さだ」なとなど、タダではくたばらない感じだ(まさにダイ・ハード)。しだいにテロリストどもに余裕がなくなってきた上に、金庫の中身が無記名債券だと判明。犯罪に使っても追跡されにくいわけね。なんでこんな物騒なものを被害者は持ってたんだ。犯人の器の大きさとは裏腹に、ビル爆発の規模はどんどん大きくなる。
マクレーンがビルの最上階を爆破するとドーナツ刑事の隣の人が「もうむちゃくちゃだ」とつぶやく。この作品、みんな視聴者かと思うほど無責任なセリフを正直にしゃべる。ラスボスがビルから転落してくるのを見て「人質でなけりゃいいがな」と言うなど、このおもしろ要素がシリアスなストーリーと化学反応を起こしてこち亀になる。最後はマクレーンが生還して愛する妻、相棒のドーナツらと再会できるというハッピーエンドだ。
これはたまらん傑作!ジャッキー以外のアクション映画でもこんなに楽しいのか!という底力を秘めた熱い作品だわ。とにかく忘れられない楽しさだった。またクリスマスにでも見るか。ごきげんよう~