【ネタバレ注意】キル・ビルと同じ監督ということで見てみたが、今までの映画史上最大の難解さだったわ。
【主要人物】
・ピークを過ぎた俳優(ディカプリオ)
・その相棒
・下品な少女
まずディカプリオがよく泣いてんのよ。1回目はどっかのおじさんに事実を指摘されて泣いて、2回目は読んでる本の主人公と自分を重ねて女の子俳優の前で泣いた。なんやかんやうまくいってイタリアに行って妻を得るんだが、そこはナレーションでサラッと紹介されるだけ。うまくいったとこ大事じゃないのかよ!
一方で、相棒のスタントマンがいる。こっちはこっちでわりと独自に動いていて、下品な少女と知り合って下品なコミュニティ(ヒッピーというらしい)に行ってひと暴れして返ってくる。最後ディカプリオに「金銭的な問題でお前を雇い続けられない」って言われてたわ。あと女房を殺したという話の真相も明かされず。さらに下品なコミュニティをたばねている盲目の男と本当に知り合いなのかも分からず。
未解決・未回収・不明な要素が多すぎて映画をさらに難解にしている。俳優を題材に扱う都合上、劇中劇が多いのよね。この劇がなんアレなのかが全然わからん割に尺が多い。
ラストは突然ディカプリオ家に襲いに来た下品なコミュニティを2人で撃退して、救急車で運ばれた相棒の安否もわからず、お隣の人(有名俳優)から招かれて仲良くなるところで終了よ。シークバーを複数回見たわ。この物語は前に進んでたんだろうか。そんなに前に進んでないから「これが人生ですよ(哲学)」みたいな感じなのかしら。
タランティーノ監督というだけあり、暴力はとことん際立っていたわ。後から調べたら、有名な史実(シャロンテート事件)が元ネタで、歴史的価値があるようだ。ただ今回それを知らずに見たもんだからこれはダメな映画だわ(=丸腰で見るのは勧められない)。ごきげんよう~