【ネタバレ注意】まあ人とロボットの話ね。メトロポリスっていう景気の良さそうな町がある。ここにケンイチとおじさんが探偵としてやってきた。追いかけていた博士は焼死体となって発見されるのだが、研究中だったロボットの少女・ティマと出会う。
【主要人物】
・ケンイチ
・ティマ
・ロック
するとロックという名脇役が命を狙ってくるが、射撃が下手くそだわ。なんで命を狙うかというと、自分の父(養父)がこのロボット(ティマ)で世界を支配するというのが気に食わないと。お父さん自分でやってくださいという気持ちらしい。
最後の部屋に特別な椅子があって、ここに座って世界を支配するんだとしきりに繰り返すロック養父。ロックに撃たれて自分が機械だと自覚してしまったティマはヤケクソで特別椅子に座る。すると町中ではロボットが一斉に反乱を起こしネットワークはおかしくなってビルも崩れ、ティマは落下死する。最後にロボットたちがケンイチにティマの心臓部みたいなパーツを託して希望を持たせて終了。
個人的ハイライトはティマが陽の光に照らされて「天使みたい」って言われてた意味深なシーンなんだが、一体あれは何だったんだ。天使のおかげで建物崩れてネットワークめちゃくちゃになって終わりだよ。ロボットにとってはまあ天使だったか。はたまたもうすぐ死ぬ暗示だったのか。
これは良作!テンポはあまり良くないが、主要人物全員に見せ場がある。特筆すべきは、メカ+IT+ジブリ的な絵柄(=意味のある映像美)からの無情な世界観。序盤で行動を共にしたロボットが死んでも「ロボットがかわいそうです」みたいな演出があるわけでもなく「諸行無常の一環ですよ」と言わんばかりにその場で壊れて終わり(死ぬ瞬間すら誰にも見られていない)という情のない演出よ。久々に見応えがある映画ね。ごきげんよう~