ステキな4コマ

毎日更新。映画感想と日記の日替わり(ネタバレあり)。

人魚が殺しに来る話「人魚姫」

【ネタバレ注意】海洋生物の暮らしを脅かす実業家・リウのもとに、暗殺者として人魚・シャンシャンが送り込まれる話。少林サッカー以上に高速の笑いのテンポが特徴で、視聴者は休むヒマがない。おとなしいイメージがある人魚側の殺意が高いのが輪をかけて面白いわ。

人魚姫(字幕版)

リウが成金特有のパーティを開いていたところ、人間に変装したシャンシャンが紛れ込んでいて電話番号を紙で渡しに来た。あと序盤で変なキスシーンがいきなり入る。

翌朝、なんかビジネスの場で海洋開発のためのソナーをテストして見せたところ水槽の金魚が破裂し水が真っ赤になる。これ金魚一匹分の血の量じゃねーだろ!リウは気まぐれでシャンシャンと会うが、なんやかんやその一日で意気投合し交流を深めていく。やがて人魚族に囚われ、リンチされて殺されかけるがシャンシャンに救われ、ソナーを止める約束をして地上に戻る。

このあとリウは「人魚がいた」と警察に駆け込み、もちろん一笑に付される。部下は信じてくれるが、「そのほうが楽しいので」という理由で精神科医を呼ばれる。経営者は孤独というが、今のリウは別の意味でどんどん孤独になっていくわ。

そのあと、海洋生物の置かれた実態を学んだリウは自社のソナーを体験してその衝撃にウンコを漏らす。これでも10分の1の威力だという。即時海洋へのソナーは停止され、住処がバレて襲われていたシャンシャンのもとへ駆けつけ海に逃がしてやった。そのあと密かに結婚し、人魚であることを隠して暮らしていく。これはリウの成長物語だったのね。

私の「見たことないスゴイもんが見たい!」という欲求に応える傑作だが、後半の人魚族が襲われるシーン以降がシリアスすぎてもったいない。傑作寄りの良作ね。レーティングは「13+ 暴力」だったが、ファンタジーの範疇ということで多少流血がある程度。なんなら一番流血していたのは序盤の金魚だよ。ごきげんよう~

人魚姫 [Blu-ray]

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