【ネタバレ注意】宇宙船にエイリアンが侵入してみんな踏んだり蹴ったりして殺伐として疲れていく作品よ。
【主な登場人物】
・主人公の女性
・科学者
・エイリアン
それにしても序盤の人間たちの日常から出るエジキ感よ(職場の愚痴とか)。1人が出先でエイリアンに寄生されて、それを取り払ってなんとか命をとりとめた。カニの裏みたいなエイリアンにとどめをさした(はずだった)。さて、みんなで食事と思ったら腹を食い破って出てきたときの絶望感。おまけに逃げられるし宇宙船の中で。
寄生されたメンバーを艦内に入れる入れないでもだいぶ揉めていたが、一層空気が殺伐としてきた。んで次に喰われたのは無能なおっちゃんだった。生物探知機に引っかかるネコを放っておくし、発言に自分の意志が無いんだよね。そんなおっちゃんとは違い圧倒的成長を遂げたエイリアンが襲いかかって終了。
どこから何が出るかわからない静かな恐怖があって、よく出来ている作品だわ。おまけに挙動やカメラワークが意味深だった科学者は実はロボットで、特別司令を受けていたことが発覚(エイリアン持ち帰り最優先、乗組員の生死は問わない)し、大顰蹙を買い破壊される。捨て台詞を吐いた後に火炎放射器で焼かれて終了(至極当然)。
最後は3人が残り、宇宙船爆破と小型機での離脱を試みた。そこで主人公の女性がネコを探し始めるのよ!置いてきゃいいのに。ほんで見つけたけど、もうエイリアンの卵が腹に入ってるに違いないわ!他2人は殺害され、自分とネコだけ脱出。そしたらついてきてんのよエイリアン!気圧差で船の外へ追い出し、ジェット噴射で追い払ってようやく助かったが、映画の終わるギリギリまで緊張を強いられてすごく疲れたわ。
これは傑作!さすがSFホラー金字塔である。悲鳴だけで見せない演出とか、エイリアンが出そうで出ないとか、恐怖の表現がとても巧み(だから疲れたのよね…)。あとネコはどうやら普通のネコだったようだ。となると2時間なんもせずにぬくぬく脱出してきたのかこいつ。ごきげんよう~