【ネタバレ注意】前回観たアルマゲドンで心が重かった私はジャッキー・チェンというご褒美に走った。一応刑事の話ね。
ラッシュアワーに乗じて香港領事の娘・スーヤンが車から誘拐される。そこにカンフー担当のリーとおしゃべり担当カーターが立ち向かう。音楽とおもしろ場面が交互に展開される軽快なテンポだ。
プロローグは、アメリカ留学が不安なスーヤンに「大丈夫、アメリカ人は優しい。きっと友達もたくさんできるさ」とリーが声をかける微笑ましいシーン。から一転して「くそったれ」の暴言と荒っぽい運転が微笑ましいアメリカへ場面転換。明らかにとんでもないことが起こると視聴者に予期させる。
この事件において面倒くさいと判断された主人公2名はセットで隔離されるが、ハチャメチャなアクションで対策本部に合流する。カーターのおしゃべりに対してリーは落ち着いてこそいるが、慣れない英語スラングを積極的に喋っていらぬ騒ぎを引き起こすなど、前半3分の1はドタバタ暴れている。「ハンドルを持った東洋人がここに来ただろ」などというこの作品固有のワードも爆誕。
中盤になってようやく悪いやつから身代金の電話がかかってくる。居所を突き止めた2人は勝手にレストランに張り込み、もちろんバレて乱闘に。イスはもちろん、絨毯に拳銃をくるんだりとカンフーをさらに面白くする仕掛けが盛り沢山。ここで窮地を乗り越えながら二人のアクションがシンクロしてくる。
ところが取り逃してしまい、ふたりとも持ち場や祖国に送還されることに。ちなみに一瞬税関が映るんだけど、禁煙アナウンスの声が小池百合子都知事に激似。この厳しい局面でカーターが一念発起、熱弁をもってリーを連れ戻し、同僚を連れ、なんか中国の展示会へ向かう!そこで最後の格闘をするのだが、リーのカンフーが手強いせいか、敵は中国国宝の壺とかを狙ってくる。そうしてスーヤンを取り戻し、悪党を倒した2人は、香港でのバケーションを共にするのだった。
楽しい本編に、文句なしのハッピーエンド。さらにエンディングはもちろんジャッキー映画おなじみNG集。設定もわかりやすく、心の底から楽しめる映画と太鼓判を押すわ。嬉しいことにラッシュアワー2、3もあるので、また見てみるわ。ごきげんよう~
↓前回のアルマゲドンのレビュー