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名作絵本界のマイナー作。書評その24「うりこひめ」

お姫さま大全」と言う本を借りてきて読んでいる。そこに、昔読んだ話が載っていた。「うりこひめ」である。本の会社によっては「うりこひめとあまのじゃく」というタイトルでも出ているらしい。まあ、あまのじゃくがメインであろう。それでもうりこひめがタイトルになるのはまあ、ゼルダの伝説みたいなもんか。

あらすじはこんな感じ。瓜を切ったら美しい娘が生まれて、おじいさんとおばあさんが育てて、嫁入りの直前まで来ました。うりこひめがひとりで留守番していたところにあまのじゃくがやってきて、甘い言葉で誘い出し、なんか畑に連れ出したりして結果として木の上にくくりつけていまいました。あまのじゃくが家に戻り、変装して嫁入りに行ったが、道中カラスが忠告してくれたおかげで偽物と気づけ、本物を救出して無事に嫁に行けたというお話でした。それにしても途中離脱するところとか、脇が甘いところなんか白雪姫にそっくりだ。

西日本ではハッピーエンド、東日本では悲劇になっているらしい。なかには、あまのじゃくがおじいさんおばあさんにうりこひめ汁を飲ませたという残酷な話もあるのだとか。このあたりの残酷な結末ってだいたい「汁に入れて飲ます」なんだな。

私が子供のときに読んだうりこひめは、書店の子供向けの本がメリーゴーランドみたいになっているところに陳列されているタイプのアニメっぽい本だった。それをアマゾンで検索したところ中古でしか存在しておらず、かなりの高額(250,000円程度)になっていたので私は鼻水をふき出した。マイナーな作品で淘汰されたから価値が高まったのか?これを母に話したところ、「うりこひめが250,000円…」と絶句していた。まるで人身売買のような物騒な会話である。ごきげんよう~