ステキな4コマ

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ストイックな上級者向けの菓子。喜久水庵「千日餅」

ばーちゃんちでティッシュ箱を眺めて談笑していたところ、叔母が来て「まずい喜久水庵のお菓子がきたから」と、衝撃的なお裾分けがあった。

喜久水庵と言えば、知らない人はいない宮城県のお菓子屋さん(喜久福でおなじみ)。喜久水庵のお菓子がまずいわけあるかい!と思うのだが、喜久水庵のブランドをもってして叔母にまずいと言わしめるお菓子とはいかなるものか。これはブログのネタにもってこいだと言うことで食べてみた。結果としてこのお菓子は、新しい味を求める喜久水庵上級者向けのお菓子といえる。

問題のお菓子

問題のお菓子は「千日餅(せんにちもち)」というもので、これが大変ストイックなお菓子となっている。まず味覚的なところだが、あんこと餅の入ったどら焼きを小さくしたイメージ。希少糖を使っているため甘さが抑えられているようだ。ミルキーが好きな人とかにとっては甘さが足りない。さらに、題材がストイック。千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)という、約千日かけて行うなんかありがたい修行が元ネタになっているという、他のお菓子とは一線を隠す渋さ。ターゲットはお年寄りだろうか。

喜久水庵に行って甘いものが食べたくないなどというのは、最終回で新キャラを出すくらいおかしいことだ」と思う。が、もしかしたらハンバーガー屋さんのライスバーガーのように、「ハンバーガー屋に付き添ったが、パン派ではない人」の受け皿になるのかもしれない。我が家の家系は甘いものが好きなので、千日餅のターゲットは我が家の人間ではなかったようだ。

ということで、千日餅は、喜久水庵には珍しい甘さを抑えた菓子である。喜久水庵のお菓子をほぼ制覇して食べ飽きた猛者や、甘いものが苦手な人の受け皿となっているようだ。さらに、主役を張っている喜久福が冷凍専用であるのに対して千日餅は常温可能と言うのは大変強い。

ばーちゃん曰く「喜久水庵は冷凍もちがうまい」。これは喜久福のことである。私も甘いものが好きなので喜久福かなあ。千日餅は喜久水庵のライスバーガーだったのだ。ごきげんよう~